以前、知人より渡された本がございました
「我ー汝」「我ーそれ」を提唱したユダヤの宗教哲学者マルティンブーバーの人となりが書かれたものでありました
先日、ある神社をお参りしておりましたら、我と汝の世界だなと温かな気持ちになりました
ブーバーは自分の目の前の他者や出来事に境界線はなく、「我ー汝」は入れ替わり、相互作用を前提としています
「我ー汝」とは目の前にあるものを全体的に俯瞰する自分の視点であり
「我ーそれ」はそれを対象として細かに内観する自分の視点であります
自分の囚われた感情の微細な思考を受け取りつつも、圧倒的なスケールで俯瞰する
神や仏への祈りは視点を拡大させもし、縮小させもするような体験をする対話をもたらすのかもしれません
感情は全て自分発信であり、それ以外との間に放つのは究極の私的思考であり、自分とそれ以外のエネルギーが交わるその間にあるものはその両者を排除した純粋なものなのでしょう
その純粋なものをブーバーは「無条件の愛」と呼んでいるようであります
ブーバーの「我ー汝」という視点から自分が他者を見つめ、その他者もその視点から見つめる世界観は暖かなエネルギーの相互作用をもたらすものになるでしょう
「愛」はもともとは仏教用語で「欲」と位置づけされておりました
日本語訳をつけるならば無条件が必須かも知れません
ブーバーはユダヤ教徒でありました
「我ー汝」を現実世界で実践された愛ある哲学者でもあります
我と汝を繋ぐ全ての命を、出来事を愛を前提として考察してゆくのです
自分もそれ以外
それ以外も自分
究極ではありますが
美しい世界観です
暖かな気持ちにさせて頂いたブーバー哲学とのご縁に感謝であります
本日は10年目の3.11であります
亡くなられた沢山の命へ、今日を越えていく全ての命へ愛をもって祈りを捧げます
Pray for all life
本日もご縁に感謝です🙏
お読み頂きありがとうございます
お会いできる日を楽しみにしております
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