「ぎっちょは無意識に生きにくいんですよ」
成人人口の8%から15%しかいないとされている左利き。利き手は母親の胎内にいる妊娠10週目で決まるという話もあります。先天的なもので、遺伝子が関係されているようです
古代の壁画に描かれている人物を見ても、大抵は右手に何かを持っていたりしますから、太古の昔から、右利きが多い世界なのでしょう
物心つく頃には「左利きは不憫な子」という無知フレームさえ、聞き慣れたフレーズでした
生まれつきなのにどうしろというのでしょうか(笑)
「ぎっちょは無意識に生きにくいんですよ」
先日、社外会議でお会い致しました他社の左利きの男性が、雑談しておりました時に話されておりました
「右利き仕様の世界なんですよ」と笑っておりましたが、なるほどなと腑に落ちた次第であります
昨日の投稿の「鏡文字になってしまう漢字」が全ての答えでしょうか。IQも正常、運動神経も正常、しかし鏡文字(笑)
私も「ぎっちょ」、左利きであります
左利きという脳の癖なだけです
心理学は脳を科学し、多数の事例を検証し、問題とされている課題へ統計を元にアプローチをしたりもしますが、左利きには当てはまらない事例が数多くあります
視線解析など全くもって当てはまることはありませんし、思考も逆ベクトルから見積もる方が多いでしょうから統計的なものにもあまり使えません
右利き仕様の世界で暮らす為、私は4歳から書道教室へ通っておりました。日本語は誠の右利き仕様です。トメ、ハネ、ハライ。右に寄ります
左手が有効に使えるのにもかかわらず、使えない右手に筆を持ち、漢数字を書き続けるのです。初めは本当にみるも無惨な有様でした
四歳児の修行ですよね
私の場合は教えてくれるマスターがよかったのでしょう、つい、無意識に左手に持ってしまう筆を何も言わずに右手に持ち変えるようサポートをする。そういう達観した先生でありました
「無理にはやらなくていい、一枚だけでいいよ、だけど、一枚の半紙に今日できる一番素敵なものを書いてみて」
これを聞いて響かない子供がいるのでしょうか
やるしかないでしょう
先生の書いた手本をひたすらになぞり、字を書く時は右手だぞ!と自分に言い聞かせ、それでもわからなくなってしまう時は自分で右手に墨で印を付け、右手だと目で見てわかるようにしておりました
小学生終わりの頃には、有段者にはなっていたでしょうか、右手で書いた文字が展覧会に並んでおりました
愛ある伴走者がいるだけで、自分の限界値など、最も簡単に超えてゆくのです
包丁は左
文字は右
箸は左
ハサミは右
投げる時は左
打つ時は右
蹴る時は左
縫い針は両手どちらも使えます
人の脳の可能性は無限大ですよ
帰りがけの男性へ
「思考もやはり一般的な方と比べますと変わりますよね」と私が質問しましたら
「えぇ、だいぶ変わってるって言われます」と男性
「だからこそ面白い視点で物事が見えますよね」と私が言いましたら
「あなたは、もう、大丈夫ですね」と仰られておりました
無意識の生きにくさこそ、新たなる体験のスタートなのでしょう
マイノリティを超えてゆけ!!
Thank you for meeting!!
本日もご縁に感謝です🙏
お読み頂きありがとうございます
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