「成るようになるよ」私を取り巻く他者は兎角にこの言葉を使われます
私はというと成るように成るとも考えずに層を捉え続け秤の目盛りを広げているので、「成るようになる」と捉えきれず、目下の課題に夢中になってしまう事が多いでしょうか(笑)
先日も「成るようになる」と言われて思い出した言葉がございました
「人間万事塞翁が馬」
中国の古い哲学書、 「准南子18巻」の「人間訓」に書かれているものです
この言葉を初めて知った時、今から4年前でしょうか、私生活は誠の闇の中でありました。暗い暗いトンネルの中にいたでしょうか、全く光が見える気配もありません
そんなある日、親しくしておりました近所の年配の男性が私に一通のメールを送ってくれたのです
7、8年の親子共々のお付き合いでしたので、気を使われるだろうと深い話もしていなかったのですが、武道家であり、師範でもある方ですので、私を見ずともわかったのでしょう
とても短いメールで「今だけだよ」と書いてあり、「人間万事塞翁が馬」が添えられておりました
暗闇の中に一筋の灯明が灯った瞬間でありました
「人間万事塞翁が馬」
中国の北方に住んでいた塞翁というかなり達観した勘の良い老人がおりました
ある日、彼の飼っていた馬が逃げてしまうという事件が起こりました。周囲の人々は「災難だ」と言って励ましたのですが、塞翁は「これは幸運だ」と言うのです
のちに、この馬は駿馬を連れて塞翁の元へ帰ってきたのです。これをみた周囲の人々は「これは幸運だ」と喜びますが、塞翁は「これは災難だ」と言うではないですか
塞翁が言うように今度はその駿馬に乗った自分の息子が落馬して骨折してしまうのです。ですが、見舞いに来た人々に塞翁は「これは幸運だ」と言うのです
このすぐ後に戦争が起こり、若い男子達は徴兵されるのですが、彼の息子は骨折をしている状態でしたので戦争に行かず生きながらえることができ、末永く塞翁と共に暮らせたという物語であります
人や世間がはかれる事は限界があるのでしょう、一時的な出来事に振り回される事の愚かさを、巡る運命の奇跡、善悪一如の体験を全て包括した受容でしょうか
どんな励ましの言葉より響きました
成るようになるのでしょう、今暗いのなら後は明るくなるだけですよ
今、暗闇の中にいる誰かに届く事を願って!
Good luck!!
本日もご縁に感謝です🙏
お読み頂きありがとうございます
0コメント