「腐るのではなく枯れる、そんな生き方が僧侶としての使命なのではないでしょうか」
即身仏=煩悩即菩提
新潟県から山形県くらいまで明治時代以前に広がりを見せていた修行です。真言密教系の僧侶が地中に掘った穴の中に入り土を被せ、竹筒から空気を吸い、命尽きるまでお鈴を鳴らしながら読経をする。そして、お鈴が聞こえなくなってから3年3ヶ月後、地上に出され、今生の使命を果たす
この時の肉体は眼球がまだ残っていたり、肉体が腐ることなくミイラ化しています。高温多湿の日本でありながら枯れている状態なのです
不思議ですよね
10年前でしょうか、私は長男が産まれたその頃にビーガン食を実践しておりました
動物性の物質、化学添加物を一切断ち、玄米菜食でありました。必要に迫られてニ年間くらいでしょうか、実践していたのですが、その頃、ある一冊の本に出会いました
「奇跡のリンゴ」 木村秋則
絶対不可能と言われていた無農薬無肥料のリンゴ栽培に成功した木村さんの紆余曲折の道筋が書かれている本であります。映画化もされておりますので、ご興味のある方は是非ご鑑賞ください
私がビーガン食の実践をしていた頃は上の子が幼稚園に入った頃でしたので、周りの他者からは避難轟々でした。幼い子供に肉も牛乳も食べさせないなんて、市販のお菓子だって食べれないなんて、友達できないわよ、子供がかわいそうと散々でしたが、木村さんの本に救われた一人です
先日、とあるお寺に講演会の企画のサポートの為お伺い致しました。その際、企画のお話とは別にご住職様が現代における僧侶の在り方についてお話くださいました
現在、僧侶の傍ら東京大学で講義もされているそうで、御尊名な方の貴重なお知恵を聴く事ができまして、私の魂が喜ぶ一間でありました
「目に見えない地中の微生物さえも地球の均衡を保っているのですよ」
それなのに、なぜ私たち教えを説く側の僧侶がその事を無視し、横暴な振る舞いが許されているのか、おかしい話ではないですか?私たちは地球のイチブである事を忘れているのです。間違った思想により心が腐ってしまっているのでしょう、と
しかも、その間違った思想により、私たちは間違った食べ物さえ食べているんですと食の話に差し掛かりました時に
木村秋則さんはご存知ですか?と仰られまして、彼のお話を突然され始めたのです
彼の作るリンゴは腐ることなく枯れるんですよ、本来、地球すべての命を観察してみれば、農薬など不必要で害虫など存在しないのです。すべての生きとし生けるものに役割りがあるのでしょう
私は突然の木村さんのお話で嬉しくもあり、とても驚いておりましたら
「木村さんの枯れたリンゴ、拝見なされます?」
と言って、奥から箱を持って来てくれました
箱から出てきたのは真っ黒にミイラ化した硬いリンゴでした
ご住職様は木村さんのリンゴと市販されたリンゴ、両方を並べて、どう朽ちてゆくのか、観察をしたそうです。木村さんのリンゴは中の水分が抜けて、枯れてカラカラになったのに対して、市販のリンゴはガスを出しながら腐り溶けてしまったと仰られました
この様子を見てこれは、本物だ、本物は枯れるんだと確信したご住職様は木村さんの農法を世に広めようと現在では、地元の農協の協力の元、ご一緒に活動なされているそうです
私は時空を越えて、また木村さんと再会した気分でした
「地球の構造をよく見つめ、正しい命のあり方を一人一人がすれば、全ての生き物は腐ることなく枯れるのです」
先の即身仏、木村さんのリンゴ、均衡の中の命の在り方
腐ることなく枯れる
誠の正しさとは地球全ての命の在り方という視点に立つことがまずは第一歩なのでしょう
何でもいいんでしょう、全部をやる必要はないんです。どれか一つでもその視点から捉えて生きる指針としたらよろしいでしょう
ご住職が帰りがけにお話されていたのを思い出しました
「でもね、やっぱりさ、ゴキブリ出たら、殺虫剤かけちゃいますよ」人らしさが垣間見えた一間でありました(笑)
腐らずに枯れる生き方をしたいものです
素晴らしいご縁でありました
LOVE & PEACE!!
本日もご縁に感謝です🙏
お読み頂きありがとうございます
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